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古谷実といえば「稲中卓球部」がアニメ化され有名だが、個人的にはギャク的要素も多く取り入れつつ物語の本質はシリアスで切なげな空気が漂う「ヒミズ」を気に入っています

物語の主人公の住田君は無愛想な中学3年生で高校へは進学せずに親の経営するボート屋を継ごうと思っている

母親は愛人を作りわずかな金を置き住田を捨て家を出て行き、住田は生活のために学校へは行かず新聞配達で働き始める

そんな住田には何度も足を運び懸命に愛し励まし支え続けてくれる同級生の茶沢さんと、スリや窃盗という社会悪をやってでも住田を助けようとする夜野正造という友達がいる

親父の作った借金600万の返済を求め借金取りは住田の前に現れ、駄目な親父として憎み続けてきた親父をある日、住田は殺害する

住田の心は荒んでいき、自分の中にある4つの選択肢に気付く

一つ目は自首をする

二つ目は自殺

三つ目は殺すに値する悪い奴を殺せる機会を捜し続ける

四つ目は、今からでも頑張れば立派な大人になれるのではないかということ

茶沢さんは住田の実父殺害の犯罪を知ってもなお住田を愛し続け住田が人生に絶望して死のうとしていることさえも悟る

「君が自殺しようとしてもそうはさせない 私がずっと見張っている 君が死んだら、この先悲しくてやってられません・・・」

物語は壮絶な幕切れが訪れる

映画やドラマを見ても滅多に泣くことのない自分でも泣けた

笑いあり、シリアスなリアリティーとスリルがあり、真っ暗な中でこそ感じ取れる友情と愛情の温かみが描かれており生きる尊さを学べる


「ヒミズ」は全4巻です、コミックレンタルか立ち読みをして読んで面白そうだったら買っていつでも読めるようにしたい人もいると思います

「ヒミズ」は舞台化されたこともあるそうで、来年の2012年1月14日(土)から映画も上映されるようで今から楽しみです ヒミズ 映画公式サイト

他に古谷実の作品では「わにとかげぎす」もオススメです


ヒミズ 講談社 ヤンマガKC
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ヤンマガで連載してたDEEP LOVE REALって漫画を読んでる

主人公の性格はクール過ぎて非現実的だけど漫画の世界観が現実っぽくてこういう漫画は結構好きだったりする

この作者はホストという商売に対して割と肯定的というか、現実世界のホストがこの漫画を読んでも不快感を感じないように漫画を描いている感じがする

ホストではドンペリタワーとかいうのがあってそれで50万くらい金を落とす客がいるそうだ

女性客がその金額に見合うだけの価値を感じているのなら別にいくら使おうがその人の勝手だろうけども

意思が弱くて、あんまりお金を使いたくない女性にも話術で金銭感覚を麻痺させたり高い酒を注文しなければならないような空気を作るホストもいるだろうしそういうのはどうなんだろうなと思う

そういうホストは自分に娘さんがいたとして、娘さんがホストの兄さんの高い酒を注文させるための話術を聞いたりしてて、悪意を感じたりしないだろうか?

そういえばマネーの虎で小林が対面式のホストクラブを経営したいという志願者に対して「結局女を食い物にしたいだけ?」とか攻撃的なことを言っていた

ホスト仲間で集まって番組を観てた人達はその言葉を訊いてどんな反応をしただろうか?

まあホストにもお客さんの財布を気遣える善良な人もいれば、悪い人もいるだろうなと思う
コミックスを中古で買おうとしたら315円だった

新品と200円しか差がないため井上先生へのお礼の気持ちも兼ねて新品で買おうとしたら100円コーナーでもそのコミックスが売られていた

大して損傷のないものもあればちょっと損傷の気になるものもあった

バガボンドには感謝している、感動させて面白く読ませてもらったしひとつひとつの絵を鍛え研ぎ澄まされた画力で丁寧に魂を込めて描いたものだというのはわかる

自分は金持ちではないが、多少娯楽に費やす金はある

それでも少しでも金銭的に得をしたいという気持ちが中古で買う方向へ傾げていく

損傷が目立たなければ私は中古で買っていただろう

金がなければどこかで無料で読めばいいと思う

いつか金銭を稼げたときに恩返しすればいいのだ

漫画というのは労力の割りには大変良心的な価格で提供されてあり、金があるのにそれを中古で買って読もうとするのは自分が人間的に未熟だからなのかもしれない
週刊ヤングマガジンという雑誌を毎週楽しく読ませてもらってます

ヤングマガジンでは色々と楽しい漫画がたくさん連載されてます、「Deep Love~アユの物語」という漫画も読むようになりました

この物語の主人公はアユという女子高生で、売春をやっていた過去があり、ある理由であるお婆さんの貯金を盗ってしまったのです

お婆さんはその貯金を自分が育てていた義之君という青年の心臓病の治療費として貯めていたのですがアユはお金を盗んだときは、そのお金が義之君の治療費に充てられるものだとはまだ知りませんでした

お婆さんは倒れられ、アユはそれから一生懸命バイトをしてお婆さんから盗ったお金をまた貯めて義之君の命を心から救おうと、必死で頑張ります

義之君の心臓病の治療には3000万円もかかってしまうそうです

2人ともすごくピュアな心を持っているのが伝わってくるしそれを伝えられる書き手の心にも尊敬できますね

実際、現実社会でもこういうピュアな心を持っていながらも病に侵されお金を必要としている方はたくさんいて、そういう人達をみんなで手助けして救いあえる社会になれれば良いなと思いますが現実、人の心は冷たいものです

そういう人達を見ないようにして、馬鹿げた豪遊にお金を注ぎ込みゲラゲラ笑ってる人達がたくさんいます

漫画の方なんですが私としてはアユと義之君のピュアな物語をずっと見続けていたいですね、事件も何もいりません、ただ平和に幸福に浸かる光景を見続けていたいですね

しかし漫画の方はそうもなりそうにない感じでとても残念です(汗)また苦難を乗り越え幸福のひとときが訪れると良いのですが。
蟲師というアニメ化や映画化もされた人気漫画があるけど自分もかなり好みのタイプの漫画で昨日今日とまた読んでました

蟲師の舞台は緑豊かな自然に富んだ地で電気も通っていないくらい古い時代でいくつもの物語が展開されていきますが、そこで正と死の狭間にいるという奇妙な存在”蟲”が人に何らかの影響(ほとんどが災い)を起こさせるんだけど、蟲に対する知識豊富で蟲により悪影響を受けた人々を救うことを生業としている主人公のギンコさんが活躍していきます
生業と言っても良心の呵責から無報酬で蟲に憑かれた人を救っていくことが多かったです

人は人の精神的な良さをどことなく感じ取った時に心が温まったり癒やされ洗われるものだけどその良さというのは微妙に異なりながら無数にあるもので、この漫画にはその良さを登場キャラの表情や言葉から感じ取れる場面がたくさん詰まってますね、人間的な良さを表す描写が凄い巧みです

作者である漆原さん自身が自分の心を大切にして生きてきたからこそあれだけのものを描けたのだと思う

病んだ世界に嫌気が差した人なんかにオススメの作品です、きっと癒やされると思います。
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