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壊れた世界が綴る世界

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早いものであれから一年の歳月が経過しました

二人の侍の遺恨試合はボクシングファンだけではなく、多くの格闘技ファンが、多くの世間が、そして多くの亀田ファンが見守る形となり

テレビの視聴率が全体的に低迷している視聴率不景気のこの時代にも関わらず、平均視聴率43.1%、瞬間最高視聴率は51.2%という驚異的なモンスター視聴率を弾き出し、この記録は年末の恒例番組である音楽界のスター達が終結するあの紅白歌合戦でさえ、越えることはできず、見事09年の年間視聴率No.1を獲得し、全国のみんながこの試合が解き放つ力に引き込まれていたことを、数字が証明した

私はいつかは実現すると思っていた闘いが確定した時から、いやそれ以前から亀田の勝利を強く切望していた

この試合に負けてしまったら、亀田は永遠に得体の知れない闇の力によって、深い海の底から二度と浮上することができないという危機感があった

絶対にこの試合だけはなんとしても亀田が勝ちますように

試合が終わるまで緊張と怖さを拭い切ることはできなかった

亀田が勝利してくれるなら年末ジャンボ宝クジなど当たらなくてもいいと思った

私にとってお金には変えられない何か大きなものがこの試合の勝敗には懸かっていた

自分にはただ願うしかない、祈ることしかできない、亀田の勝利を信じることしかできない


本気で人を信じて、そして、私は昨年のこの日、亀田興毅に、人を信じることの大切さを涙が滲み出るほど学ばせて頂きました

試合の前日には勝利の女神は実在するのかなと現実離れしたことを考えたりして勝利の女神はいないという答えを出しましたが試合当日はやはり何か神聖なモノに祈る気持ちでいっぱいでした

試合当日、私は仕事があり生観戦をすることができませんでしたが、ずっと心の中で頑張れ亀田・・絶対勝ってくれと祈ってました

仕事が終わり録画していた亀田、内藤戦を見守ることとなった

前半で亀田がリードしてることが解っても決して気を緩められない

ゴングが鳴り終わるまでは全力で闘わなければならない

ゴングが鳴り終わり亀田の勝利が告げられたとき、私の中で大きな安堵と喜びと亀田に対する祝福の気持ちと、感動的な今日を創り上げてくれた亀田と内藤さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました

ただ私自身が喜びに鼓舞することは自重することにしました、私の中でそれが神聖な何かに対する礼儀だと思ったからです

喜ぶのは今日までズタズタに叩かれながら、それでも応援するファンのために必死で闇の中を駆け抜けて光を掴み取った亀田家だけで充分だと思った

アンチ亀田の中には亀田のタメ口や試合へ注目を集めるためのパフォーマンスに激怒してそこを叩いている人達がいる

二人の試合が終わったあと、ネット上では「肘でもいいから目に入れろと言ったの忘れないからな!!」という書き込みを目にした

確かに人がやった過ちは未来永劫、不変に残る事実だろう

しかし、どんなにバッシングの嵐に見舞われても、それでも亀田は信じるファンの人達のために、必死でどん底から弟の仇を取ろうと駆け抜け、信じる人達の気持ちに応えてくれた

それもまた未来永劫、不変に残る功績である

私は今日という日を、生涯忘れず生きていくことでしょう。

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