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壊れた世界が綴る世界

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乙一さんは弱冠17歳でジャンプ小説ノンフィクション大賞を受賞しデビューした天才小説家で小説をいくつか世に出版しているんですがその中で長編ミステリーの暗黒童話という作品を気に入っているので紹介してみたいと思います

女子校生の白木菜深は街中の事故で傘の先端を左目の中にぶつけられ視神経を断ち切られました

その事故のショックで菜深は過去の記憶を失い、記憶を失う前の明るく勉強もできてピアノも上手に弾けてみんなに人気のあった菜深とは別人のように暗くなってしまいました

菜深の両親や学校の友達は記憶を失う前の明るく活発な菜深と暗くなった菜深とを比較し今の菜深に失望した態度を見せることで菜深の心を深く沈み込ませていきます

誰もが自分の存在に嫌悪感を示し離れていき、一人ぼっちになった菜深だがある日、眼球を移植する手術を受け、移植された眼球は不思議といろんな光景を菜深に見させ、それは孤独な冷たい闇の中にいた菜深の心を温めるものだった

やがて菜深は左眼の眼球が時折映し出す光景は同じ世界にあるモノだと思い、左眼の眼球が映し出す光景から眼球の元の持ち主である和弥が殺されたことと少女誘拐の事件を知ると菜深は事件の現場へ真実を知り解決するためにたった一人で動き出した


乙一さんの小説を読んでいるとなんとなく心に淀みがなく、人生において自分の心を腐らせるモノに打ち勝ってきた人なのだなというのが文章から伝わってきて心が潤わされる感覚になります


暗黒童話
集英社文庫
定価590円+税
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