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一時期、プロレス好きで破壊王ファンであった自分としては小川が悪夢に出てきてうなされるくらい憎たらしかったときがある

デビュー戦でいきなりIWGPヘビー級王者、つまり最強の称号を得ていた橋本真也を倒してしまい喜びに打ち震えて自惚れてそうなのが気に入らなかった

プロレスが柔道に負けたと痛感させられてしまった

その後も橋本を一方的にKOし傍若無人に暴れまわり、リング上では目を剥き出し、容赦なく橋本を引退へと追い込んでいった

他にも永田、中西、安田など新日レスラー相手に一方的に実力の差を見せ付けていった

そんな小川がプロレスのリングで格闘能力で相手を封殺することがなくなっていき、精神的にも相手に恥をかかせてやるという気概を感じなくなってしまった

IGFでの小川の試合に暴走王小川を感じたことはない

別に頭部への危険な蹴りなどで相手を病院送りにしてほしいとまでは思わない

しかし、相手に圧倒的な実力の差を見せ付け大恥をかかせてやろうくらいの気概がなく自分が誰かに憎まれないように気楽に闘っていれば見てるお客さんは闘いに熱を感じれず冷めていきいずれはどんどん離れていってしまうのではないだろうか?

過去の小川にはそういうところがあったし、今でもやろうと思いさえすれば、それだけの格闘能力があると思うし、本当にプロレスを復興させたいなら暴走してほしい

今回スポーツナビでIGFの大阪大会の速報が何故か載っていなく、週プロの方で写真とコメント付きで載っていたから久しぶりに購読してみた

小川は今回も暴走はしないだろう、鈴木と丸藤のプロレスに付き合い相手の良さを引き出さなければならないことを念頭に置いて闘うだろうと思っていたが、丸藤と鈴木相手にどう闘うかに多少興味があった

写真で小川を見ると、本当に以前の面影がなくなってしまったなと思う

舌を出して鈴木に4の字を仕掛けてる小川の顔を見ても、ただ鈴木と見つめ合って舌を出し合ってるだけに見えて中身が伴っておらず白けるし、澤田との合体ブレーンバスターも今時、説得力に欠けるものがある

試合は大方の予想通り澤田が負けて終わった

小川は相手の良さを引き出すにしても、試合開始から10分くらいは相手の攻撃をまったく受け付けようとせず、投げ続けるなどをして屈辱を与えリング上になんともいえない新鮮な異空間を創り上げ刺激を与えてほしかった

IGFの今回の集客は6588人(超満員)で試合後、小川は「今どこのリングが一番盛り上がってるかって。この時代大阪府立第一でやれる団体がどこにあるのかと」と言ってたが新日やドラゲーあたりはこのくらいの会場ならまだ超満員にできるのではないだろうか?

しかもIGFのプロレスは興行回数は年に3、4回だけで他のメジャー団体と比べて明らかに少ない、他の団体のように年に50以上も興行を打って同じように集客できるとは思わない

プロレスの復興にはエグい小川直也の力が必要不可欠なんじゃないかなと思ってるんで小川にはなんとか頑張ってもらいたいところだ

頑張れ小川! 破壊なくして創造なし!
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