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10年前のメモリアル力道山において当時遺恨対決の真っ只中にあった小川と橋本であったが猪木さんが競い合う者がある時には手を組むのも良いのではないかということで小川と橋本のシングル戦の直前に師匠である力道山のための興行でこの2人を初めてタッグで組ませることにしました

そのため新日本プロレスの両国大会で猪木さんはリング上で小川と橋本の順でリングに呼び出しました

先に小川が背広姿で堂々とリングインしたのに対し橋本真也はリングに小走りしリングに上がる前にエプロンで一礼をしてからリングに上がり、何か覚悟を決めたような眼でジッとリング上の小川の胸中を見据えてました

静寂でありながら緊張感のある間が少し置かれ小川が橋本に対し握手を求めると橋本さんはそれを拒否するジェスチャーをしてからリングを降りバックステージへ歩いて戻ろうとするところ小川が橋本を呼び止めた

「おい橋本、組むなら今だけだぞ今だけ」

橋本さんは小川に呼ばれ振り返りまたジッと小川を見据えました、当時の橋本さんの付き人っぽい柴田勝頼も橋本さんの傍でなんでこんなに偉そうなんだ?といった顔で小川を見てました

そしてこの日、橋本真也はリング上の小川に対し「小川!俺は全てを賭けてお前を追い込むぞ!覚悟しといてくれ」というようなことを言い残しました

この時既に橋本さんはシングルで自分に痛い2連敗を負わせた小川に対し次のシングルで引退を賭けて闘う覚悟を決めていたのでしょう

そして小川と橋本がタッグを組む力道山メモリアルの日に事件が起こりました

車から降りて会場入りする橋本真也にあの村上和成が橋本さんに背後から襲い掛かり、橋本さんは大流血に見舞われてしまいました

この後、村上には平成のテロリストというニックネームが付く

それでも橋本さんは試合のためになんとか頭から血を流しながらもリングに上がりました

リングに上がり先にリングインしていた小川に対し「小川、お前試合前に村上になんてことさせてんだ!何考えてんだ!?」と問いただしました、しかし小川はそんなの知らねぇなといったジェスチャーで返した

対戦相手は天龍とBBジョーンズという選手、試合中に小川が天龍を投げてから橋本さんに「お前もやれ、おら!」と指図するとエプロンに戻ろうとする小川を橋本さんがキックで蹴散らし流血でフラフラになりながら重た過ぎる勇気と覚悟を叫んだ

「小川!!4月7日・・引退を賭けてお前とやるぞ!!!それでどうだ小川!!」

当時最強幻想もあり自分をコケにした小川直也に対し、次こそ絶対に勝利しようと最大限に自分を追い込んで勝ちにいこうとしていたんだと思います

当時橋本さんはプロレスラーとして人気も絶頂でプロレス界の大黒柱である状況の中、自分を非情な負けに何度も追い込んだ小川直也に対して、叫んだため何か魂の底にまで響く悲壮感漂うとても重たい一言でした

引退を賭けた一戦は橋本さんの頑張りの甲斐があってプロレスは8年3ヶ月ぶりにゴールデンタイムの生放送で放送されることが決定しました

肝心の試合は今振り返ると引退を賭けた試合でありながらも橋本さんは勝利に徹するよりもプロレスラーとしてこう在るべきだ、ここはこのようにして沸かすべきだ、と考えながら試合を運んでいた印象があります

勝敗は悲惨で橋本さんは負けてしまい辞表を提出、しかし藤波さんがそれを破り捨てました

この敗北は当時とても残念でしたがプロレスが八百長と見られてしまう中、プロレスにはこんなに真剣な熱い闘いがあったんだと世間に思わせる良い財産なのではないかと思います

橋本さんは引退を決めていたもののプロレスラーとしての復帰を願う100万羽以上の折鶴に後押しされ「もう一度再び四角い戦場に戻りたい」と復帰してくれることになりました

この後も新日本プロレスは暫くドーム大会のみゴールデンタイムで放送されたり夕方に放送されたりするんですが視聴率が思わしくないためかまた深夜放送のみとなってしまいました

今のプロレスの試合に欠けているものが橋本小川戦にはある、その闘いが再びリングに宿ってプロレスの試合がゴールデンの生放送で行われることを私は期待してます

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ガチでないプロレスファン

読ませて頂きましたが、当時も現在もそこそこのプロレス好きからの目線で言わせて頂くと、

「なぜ引退かけて負けたのにまたリングにいるの??」と思いました。

その後小川とタッグをくんだりハッスルしたり、、、

様々な事があったんでしょうが、ニワカのプロレスファンの私は橋本はもちろん小川にも失望しました。所詮はプロレスってこうなるよね的な。

そりゃ視聴率もあまり取れないですよ。と思います。引退をかけた以上はその後リングにあがるべきではなかった。それがよりプロレスを安くしたと考えます。

無題

>「なぜ引退かけて負けたのにまたリングにいるの??」と思いました。

負けた後の花道を引き下がる姿なんか見ると分かると思うんですが試合前の負けたら引退する覚悟は本物だったと思います

ただ復帰を願うたくさんのファンの声と人生一度きりなわけで、たとえ嘘つきと呼ばれてもプロレスを愛してるからまたリングに上がろうと思ったのだと思います

>その後小川とタッグをくんだりハッスルしたり、、、

小川とは時期が来れば再び対戦するつもりだったそうです、しかし引退まで賭けて負けた以上完全燃焼してしまいまたすぐに対戦しよういう意欲は沸かなかったのではないでしょうか、タッグは組みながら別の視点で小川を観察しようとしてたのだと思います、ハッスルはプロレスに新規のファンを付けようという思惑があってやってたんじゃないかと思います
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