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壊れた世界が綴る世界

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若者に絶大な支持を受ける山田悠介のパーティという小説を読んだけど今までの山田さんの作品の中でも一番つまらなかった

先の展開を気にさせて小説を読者に読み続けさせるテクニックは相変わらずあるが、小説を形成するヒロインが病気で周りの仲間が一生懸命助けようとするのはありきたりだし、登場人物の死を題材とするのもフィクションにはあり過ぎるもので作品全体に新鮮味がない

なんかの本で、感動をテーマにした名作のほとんどには人間の死が扱われているというのを読んだことがある

読書に一体何を伝えたいのか、何を与えたいのか、読んでいる間は先の展開が気になるけどそれ以外は空っぽで、読み終えた読者へ残すものといえば、このくらいの小説で本が何万部も売れるのだから、自分が作品を描いたらこれ以上に感動を与える名作を出して自分も成功できるのではないかという自信を読者に与えるところだと思う

文章能力も面倒で大して頭を使っていないのか情景描写が稚拙だし文末の部分を読むと実に下らなく名前が売れたから適当に物語を創って売ってしまおうというくらいの想いしか感じられなかった

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